忘備録として

Perfume_03

 

アメリカに来て六年。NYに移り住んで五年。

ニューヨークに住んでも、五年以上住まないとニューヨーカーとは言えない。
そう聞いたことがあります。

五年住んで、そういえば自分を「外国人」と意識することが最近少なくなっていた事に気づきます。
いや、正確に言えば「外国人」であることは常に意識し続けてるんだけど、
でも「異邦人」であるとはあまり考えなくなったのだと思います。
移民ばかりのこの街には、玉石混合、全てを受け入れる懐の広さがあります。
 

 
沢山修行させてもらったこの街をもうすぐ出ます。
出る前にできる限りのことを尽くすべく、スタジオでの仕事と、自分の作品にかかりっきりになっています。

すっかり慣れたスタジオ、そこにある機材。あったかい同僚、尊敬するボス。
これまたすっかり慣れたクライアントと、彼らの美意識あふれるディレクション。

毎回違う人に会う、自分のドキュメンタリー作品。
色んな人の半生を聞きながら、写真を撮らせてもらう日々。

充実した今に甘えない様に。
一見全てを与えてくれるこの街に頼らない様に。
何かを大事にしても、感傷には浸らない様に。

若い自分にはまだそんな時間はないから。
 
 
 
いつかまた、胸を張ってこの街の人たちに会えます様に。
 
 
 
忘備録として。
 
 
 
Hiro


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